間接疑問の教え方ガイド中学英語・中3
「ひっくり返さない」だけでなく、消えたdoes/didの行き先まで
間接疑問の誤りはDo you know what does he want?に代表されます——疑問文の語順をそのまま持ち込んでしまう。逆にルールを覚えた直後は、ふつうの疑問文まで平叙語順にする過剰般化も起きます。「knowなどの中に入ったときだけ戻す」という条件つきのルールとして教え、丁寧にたずねる場面で使わせる流れをまとめました。
間接疑問でつまずく3つのポイントと直し方
つまずき1: does/didが残ったまま
× Do you know what does he want?
なぜ起きる? 疑問詞のあとは疑問文の語順、という中1以来の習慣がそのまま出ます。文の中に入ると語順が戻ることは、明示的に対比しないと気づけません。
直し方 Where is the station?とI don't know where the station is.を上下に並べ、動詞の移動を矢印で見せます。「箱(know)の中に入ると、疑問文はおとなしくなる」という比喩が通じます。
つまずき2: 消えたdoes/didを動詞に返し忘れる
× Do you know what he want?
なぜ起きる? doesを消すことは覚えても、doesが背負っていた三単現のsの行き先まで意識が回りません。
直し方 「doesを消したら、sを動詞に返す」を1セットの操作として教えます。消えたdoes/didがどこへ行ったか矢印を書かせる練習が確実です。
つまずき3: ふつうの疑問文まで平叙語順にする
× Where she practices every day?
なぜ起きる? 「疑問詞のあとは主語+動詞」と無条件に一般化した結果です。ルールの適用条件(文の中に入ったときだけ)が抜けています。
直し方 文頭からたずねるふつうの疑問文(倒置のまま)を練習に混ぜ、条件つきのルールとして身につけさせます。
間接疑問の授業の一本道(導入→定着→応用)
1つの文法は1時間では身につきません。意味に出会う導入、形を固めて使う定着、自分のことを語る応用——この一本道を、そのまま使える教材つきでたどれます。
1. 導入——意味と場面に出会わせる
ひみつ調査団(先生の秘密をI wonder 〜で予想)や道案内場面で、「直接聞くよりやわらかい聞き方」として出会わせます。
2. 定着——形を固め、使って身につける
ドリルは留学生のお世話係の対話を軸に、ふつうの疑問文(倒置のまま)を混在。診療所では消えたdoes/didの行き先を扱います。
3. 応用——自分のことを語るタスクへ
先生・友だちへの本当の質問(Please tell me what club you were in!)へ。実際に聞いて答えてもらう体験が、この文法を「使う言葉」に変えます。
定期テストでどう測るか
テストでは案内・お願いの場面でCould you tell me where 〜 is?の型を問えます。英検の面接や実際の対話につながる、実用度の高い出題ができる単元です。
間接疑問の指導でよくある質問
if/whether(〜かどうか)はいつ扱いますか?
疑問詞のある間接疑問が安定してからです。「疑問詞がないYes/No疑問文を入れるときはif」と1行で拡張できますが、接続詞ifとの同居に混乱する生徒もいるので、例文は I don't know if he is busy. のような文脈のはっきりしたものを選んでください。
tell me とlet me know の違いは?
中学ではPlease tell me 〜を基本形に固定して大丈夫です。let me knowは決まり文句として紹介程度にとどめ、語順の練習を優先します。
英検対策とどうつなげますか?
3級・準2級の面接や海外での質問はCould you tell me where 〜 is?から始まります。「英検と旅行で最初に役立つ文法」と伝えると、生徒の本気度が変わります。ドリルの豆ポイントにもこの型を載せています。