定期テストの採点に毎回追われています。とくに記述問題や英作文は一枚ずつ読むのに時間がかかり、返却が遅くなりがちです。採点を速くして、もっと早く返したいのですが、どうすればいいでしょうか。(中3担当)
採点の速さは、根性ではなく設計で決まる
採点が終わらないのは、丁寧すぎるからでも遅いからでもなく、多くは採点しにくいテストを作っているからです。採点の速さの大半は、作問の段階で決まっています。基準があいまいな記述問題を並べれば、一枚ごとに悩むことになります。逆に、採点基準を作問時に決め、採点の段取りを整えれば、同じ量でも驚くほど速く進みます。速く採点しようと気合を入れる前に、採点しやすく作ることが先決です。
対策1: 採点しやすいテストを、作る段階で用意する
作問と同時に、どう採点するかまで決めておきます。
- 記述問題は、作りながら採点基準(何があれば何点)を書き出す
- 英作文は観点を絞る(内容・正確さなど、見る点を限定する)
- 部分点の付け方を、事前に決めておく
作問時に基準が固まっていれば、採点中に迷いません。
対策2: 採点の順番と環境を、整える
一枚ずつ通しで採点するより、一問ずつのほうが速くて公平です。
- 全員分を、大問ごとに横に採点する(同じ問題を続けて見る)
- 基準表を手元に置き、判断をぶらさない
- 中断すると基準がぶれるので、一問はまとめて片づける
対策3: すべてに朱を入れない
全員の全問に個別コメントを書くと、際限がなくなります。
- よくある誤りは、返却時に全体で共有する(一枚ずつ書かない)
- 個別のコメントは、要所だけに絞る
- 丸つけと、指導のためのコメントを、分けて考える
採点は、作問で八割決まる
採点の遅さを、自分の作業の遅さだけのせいにせず、テストの作り方に目を向けてみてください。採点基準を作問時に用意し、一問ずつ基準表を手元に採点し、全部に朱を入れない。この3つで、同じ枚数でも採点はぐっと速くなります。そして速い返却は、時短であると同時に、生徒の学びを深めます。次のテストは、採点のことを考えながら作ってみてください。