中1の2学期は、英語の好き嫌いが決まる季節と言われます。1学期の「英語って楽しい」が続くか、「急に分からなくなった」に変わるか——その分岐点に立っているのが三単現です。自分のことしか話してこなかった英語に、突然「他人の話をするときは動詞が変わる」という抽象的な規則が入ってくる。この基礎版のねらいはシンプルで、-sの規則を全部は運用できない生徒が、Emmaとのチャットの文脈と語群を頼りに正解へたどり着ける道を用意することです。
この教材で解決できる悩み
- 三単現で最初につまずいた生徒が、テストで全滅して英語嫌いになってしまう
- 支援は必要だが、標準版と別内容のテストでは成績処理に困る
- 1学期の抜け(be動詞・一般動詞の区別)を責めずに、2学期の内容で再スタートさせたい
基礎版の支援設計
標準版と同じ場面・同じ測る力のまま、支援の量だけを変えています。
| 大問 | 基礎版の支援 |
|---|---|
| 1 リスニング | 英作文に書き出しヒント(I ______ after school.)——一人称なので-sの壁なし |
| 2 チャット | 語群つき(likes・plays・Does・him など10語を1回ずつ)——「規則の運用」でなく「文脈で選ぶ」 |
| 4 資料読解 | 理由・おすすめも選択式(記述は標準版から) |
| 6 ライティング | 書き出しヒント3本(Hi, Emma! I'm ______. / I like ______. / My friend ______ soccer every day.) |
配点の枠組み(知技56点・思判表44点)は標準版・発展版と共通なので、版をまたいでも同じものさしで採点できます。
語群の中に「Do・Does・does」を並べる理由
大問2の語群には、Do・Does・doesの3つがそのまま並んでいます。意地悪に見えるかもしれませんが、逆です。三単現のつまずきの核心は-sそのものではなく、「主語を見てから動詞を決める」という手順が身についていないこと。語群に3つ並んでいれば、生徒は空所のたびに主語を確認せざるをえません。Does your school 〜? には Does、your friends には Do——選ぶ過程そのものが、主語を見る練習になります。
期末(進行形・過去形)の前に、動詞の形に慣れる
このテストには現在進行形も過去形も出ません(期末版で「文化祭の中継」の文法として初登場します)。2学期後半、動詞は -ing や過去形へと、どんどん形を変え始めます。その前に「動詞は主語や状況で形が変わるものだ」という感覚を、三単現の-sで一度つかんでおく——中間でつまずいた生徒には、三単現の定着ドリルのまちがい診療所を1枚。「中間でできなかった→期末でできた」の実感が、2学期を乗り切る燃料になります。