中1の1学期中間テストは、教師にとって一番むずかしいテストかもしれません。範囲はbe動詞と一般動詞くらいしかなく、単語も少ない。すると問題が「単語の書き取り+不自然な書きかえ」で埋まりがちで、生徒が中学英語で最初に受け取るメッセージが「英語のテスト=暗記の確認」になってしまいます。このサンプルは、その狭い範囲のままで、聞く・読む・書くに場面のあるテストを作るための設計見本です。
この教材で解決できる悩み
- 範囲が狭すぎて、単語テストの寄せ集めのような中間テストになってしまう
- 最初のテストで英語嫌いを生みたくないが、甘くもしたくない
- 中間と期末で出題の形式がバラバラになり、生徒が毎回形式に戸惑う
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学1年・1学期中間(be動詞・一般動詞・疑問詞・否定文。全教科書対応) |
| 形式 | 生徒用4ページ+教師用2ページ(設計表・台本2本・解答と許容範囲・評価規準/評価基準・カスタマイズ) |
| 配点 | 100点満点・全小問に配点明記(知技2点/思判表3点/応用4点/ライティング10点) |
| 難易度 | 標準版(基礎版・発展版と同一場面・同一設計) |
| 編集 | Word版で固有名詞・行事・本文を自校に差し替え可 |
期末への「前日譚」——年間がひとつの物語になる
このテストの主人公は、1学期期末版と同じ転校生Miaです。ただし時間軸が違います。中間は「転校から2週間、まだ教室の場所も分からないMia」。期末は「友だちになったMia」。あいさつを聞き取り、チャットで話しかけ、遠足の準備を手伝い、自己紹介カードを書く——全問が「Miaを手助けする英語」として出題されます。
この前日譚設計には実利があります。第一に、場面理解のコストがゼロになります。期末のとき、生徒はすでにMiaを知っているので、状況説明を読む負担なく英語そのものに向かえます。第二に、生徒がテストを「続きもの」として楽しみにします。テストへの構えが変わることは、最初の1年の英語観そのものに効きます。
三単現とcanを「出さない」という設計
このサンプルでいちばん大事な判断は、出す文法ではなく出さない文法です。三単現とcanは中間には登場しません。チャットの相手は常にIとyou、リスニングの台本からも三人称単数の動詞を排除してあります(台本は教師用に全文掲載)。
範囲外の文法を「1問だけおまけに」入れると、その1問が未習者への罰になり、テストの妥当性(測るべきものを測れているか)が崩れます。代わりに三単現とcanは期末版で初登場し、「Miaの妹がテニスをplays する」「Miaは500m泳can げる」という新しい情報として物語に加わります。中間と期末が、文法の階段としてもつながる設計です。
大問構成——狭い範囲でも場面は作れる
| 大問 | 場面 | 測る力 | 配点 |
|---|---|---|---|
| 1 リスニング | Miaのあいさつスピーチ+朝の教室の時間割対話 | 情報の聞き取り・状況判断・聞いて書く | 20 |
| 2 文法・語い | Miaとのグループチャット(Are/Do/疑問詞/否定) | 文脈の中の知識・技能 | 20 |
| 3 場面のやり取り | 初対面・消しゴム・給食・教室移動・下校 | 場面に応じた定型表現の選択 | 10 |
| 4 資料読解 | 遠足のお知らせ+昼食注文の案内2枚 | 目的をもった読み・情報の統合 | 20 |
| 5 教科書本文 | 貼り付け枠+発問5層(この時期は対話文2つでも可) | 概要把握と本文をふまえた表現 | 20 |
| 6 ライティング | 掲示板にMiaへの自己紹介カードを書く | 条件に沿って読み手を意識して書く | 10 |
ライティングが「友だち紹介」(期末)ではなく「自己紹介」なのも中間ならではです。一人称だけで書けるので三単現の壁がなく、5月の授業の定番単元(自己紹介)とそのまま接続します。評価規準・評価基準(a/b/c×点数換算)は教師用に同梱しました。
シリーズの中での位置
このあとの年間は1学期期末→2学期→学年末と続き、全体の使い方(3学期制・前後期制の対応表)は定期テストの使い方ガイドにまとめてあります。最初の定期テストづくり全般の考え方は、特集中1最初の定期テストの作り方もあわせてどうぞ。