定期テストの作成に毎回何時間もかかります。問題を一から考え、体裁を整えているうちに深夜に。しかも作ったテストが「本当に力を測れているのか」自信がありません。効率よく、かつ良い問題を作るにはどうすればいいですか。(中2担当)
結論: 「授業でやったことを測る」に徹し、大問の型を固定する
作問に時間がかかるのは、毎回ゼロから全問を新作し、体裁まで作り直しているからです。そして良問かどうか迷うのは、「何を測るか」が先に決まっていないから。授業と揃え、大問構成を固定テンプレ化するだけで、時間は激減し、妥当性(測りたい力を測れているか)も上がります。
対策1: テストは「授業の鏡」にする
良いテストの第一条件は、奇問ではなく授業でやったことがそのまま問われることです。
- 授業でやった活動と同じ形式を出題(インタビュー→インタビューの英作文)
- 使ったドリルの型を、数字や語を変えて出す
- 「授業を真面目に受け、練習した子が取れる」問題にする
授業と揃えれば作問も速く、生徒の努力も報われます。授業でやっていない形式を突然出すのが、いちばんの悪問です。
対策2: 大問の「型」を固定して使い回す
毎回構成を考えるのをやめ、大問の骨組みを固定します。中身だけ範囲に合わせて差し替えます。
| 大問 | 測るもの | 形式(毎回同じ) |
|---|---|---|
| 1 | 語彙・つづり | 語の書き取り・意味 |
| 2 | 文法 | 選択・適語補充・並べかえ |
| 3 | 表現 | 対話完成・条件英作文 |
| 4 | 読解 | 本文レベルの英文+問い |
| 5 | 表現(産出) | まとまった英作文 |
型が決まっていれば、作問は「各大問に範囲の中身を入れる」作業になり、時間が読めます。
対策3: 「測りたい力」から問題を逆算する
先に問題を作らず、このテストで何を測りたいかを先に決めます。
- 知識(語彙・文法)と、運用(読む・書く)のバランスを決める
- 配点を先に置く(例:知識40/運用60)
- そのうえで各大問を埋める
測りたい力から逆算すると、「なんとなく難しい問題」を作って迷う時間が消えます。
テストは指導とワンセット
テストは、指導と切り離された「評価イベント」ではなく、授業でやったことを測り、次の指導に返すための道具です。授業と揃え、型を固定し、測りたい力から逆算する——この3つで、作問時間は大きく減り、テストの妥当性は上がります。返却後の「☆多かった間違い」の共有まで含めて、テストは最後の授業になります。作ることを目的にせず、測って返すことに時間を残してください。