英語科の中で指導方針が合いません。私は活動を多く入れたいのですが、ベテランの先生は文法説明と訳読中心。進度もテストも揃える必要があり、自分のやり方だけ浮いている気がして、毎回どう合わせるか悩みます。どうすれば角を立てずにやっていけますか。(若手・中学)
結論: 「全部を揃える」のをやめ、揃える最低限と各自の自由を分ける
しんどいのは、授業のすべてを一致させようとしているからです。指導スタイルは教師の個性であり、本来そろえる必要はありません。もめるのは、揃えるべきもの(進度・範囲・評価)と、各自が自由でよいもの(授業の中身・活動の量)が区別されていないから。この線引きを共有するだけで、衝突はぐっと減ります。
揃えるべきは「出口」、自由でよいのは「中身」
学年全体で揃える必要があるのは、生徒の公平性に関わる部分だけです。
| 揃える(公平性) | 各自の自由(指導観) |
|---|---|
| 進度・テスト範囲 | 説明中心か活動中心か |
| 定期テストの内容・配点 | 帯活動の種類 |
| 評価基準(観点・ルーブリック) | 教材の使い方・順番 |
出口(テスト・評価)さえ揃えば、途中の道は各自でよい——この合意ができれば、あなたの活動も、ベテランの訳読も、同じ出口に向かう別ルートとして共存できます。
対立でなく「生徒の不利益」で語る
「私は活動をやりたい」と主張をぶつけると、意見のぶつかり合いになります。主語を生徒にすると、話し合いになります。
- 「私のやり方」ではなく「この力が入試・4技能で要る」
- 「訳読が古い」ではなく「話す・書く機会が足りないと生徒が困る」
- データや指導要領・入試の変化を根拠に、人でなく事実で話す
人(先輩)を否定せず、生徒の学びを主語にすれば、角は立ちません。
小さな共通土台から始める
いきなり科の方針を変えようとせず、全員が乗れる小さな共通点から作ります。
- 「毎時間の最初に帯で音読3分」だけ揃える
- 共通の帯教材・小テストを1つ作って共有する
- うまくいった活動を職員室で「これ良かったです」と一例だけ共有
小さな成功を見せると、押しつけずに広がります。
違いは、科の財産になりうる
指導観の違いは、必ずしも対立の種ではありません。訳読の緻密さと活動の躍動、両方に触れられる生徒は幸せです。揃えるべき出口を揃え、中身の自由を認め合えれば、科の多様性は弱みでなく強みになります。浮いていると感じる個性は、うまく位置づければ、生徒に別の学びを届けるあなたにしかない持ち味です。焦らず、出口の共有から始めてください。