「質問ある人?」と聞いて手が挙がるのは、いつも同じ数人——英語の授業の発話量は、挙手制にした瞬間に偏ります。クエスチョン・リレーは、発話の順番を活動の構造に埋め込むことでこの問題を消す帯です。列の先頭が質問カードを引き、隣に質問。答えた人が同じ質問を次の人へ。質問は列を走り、最後尾の生徒が先生のところへ答えを届けに来る。列対抗のレースなので教室は盛り上がりますが、その裏で全員が必ず1回質問し、1回答えています。
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間・形態 | 5分・クラス全体(列対抗、2〜3ラウンド) |
| ねらい | 疑問文と応答の自動化(作る・聞く・答えるを毎時間全員が反復) |
| 準備 | 質問カード10枚ほど(既習の疑問文)+1枚PDF(ルール・記録) |
| カード例 | What time do you get up? / Can you cook? / Where do you want to go? |
「速さ」を競うと「声」が育つ
リレーの勝敗はタイムで決まるので、生徒は自然と大きな声・はっきりした発音になります——小さい声はリレーが止まるからです。ルールは3つだけ。①聞こえる声で ②答えは文で(Yes だけでなく Yes, I do.) ③つまった仲間には列のみんなが小声でヒントOK。この3つ目が肝心で、列対抗のゲームは「遅い子を責める」空気になりがちですが、ヒントを合法化すると「助けたほうが速い」ため、教え合いが勝利戦略になります。
質問カードは単元ごとに1枚ずつ増やす
カードは既習の疑問文から作ります。be動詞の単元が終わったら Are you 〜?、canが終わったら Can you 〜?、三単現が終わったら Does your father 〜?——単元が進むたびに1〜2枚追加すれば、カードの束がそのまま学年の文法履歴になり、リレーのたびに過去の単元がランダムに復習されます。慣れてきたクラスは「答えた人が質問を1語変えて次へ渡す」上級ルール(Do you like soccer? → Do you like tennis?)に進むと、質問を作る力の帯に進化します。
帯活動シリーズとの組み合わせ
しゃべりつづけマラソン(ペアの流暢さ)が「長く話す」帯なら、リレーは「瞬発力」の帯です。週の前半にリレーで疑問文の反射神経を作り、後半にマラソンで長いやり取りへ——組み合わせると、話す力の異なる筋肉が週の中で両方鍛えられます。
投影版パワーポイント(Premium)
この教材には、帯活動用の投影版パワーポイント「質問リレー」(6ラウンド・お題と質問例を映すだけ・進行ノートつき)が付属します。すきなもの→もちもの→できること→週末→過去→フリーと、ラウンドごとに使う疑問文の型が変わる設計で、be動詞・Do・Does・Did・Can・疑問詞の質問形が毎日3分で一巡します。記録シートの連続記録欄とセットで、「たずねる力」がクラスの文化になります。ダウンロードはPremium特典です。