経験用法の壁は、形よりも「いつの話でもいいから、人生の中で1回でもあれば Yes」という時間の感覚です。過去形(いつ、が決まっている)との違いをここで曖昧にすると、Did you ever...? のような混線が定期テストまで残ります。この授業案は、写真クイズで Have you ever 〜? を大量に聞かせたあと、時間の線分図に「点々」を打って経験を可視化します。
この教材で解決できる悩み
- 経験用法と過去形の使い分けが最後まで曖昧
- have+過去分詞の「なぜhave?」に答えられず説明が長引く
- 受験学年の導入に、写真1枚で食いつく山場を作りたい
教材の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 中学3年(NEW CROWN 3 Lesson 4) |
| 文法項目 | 現在完了・経験用法(Have you ever 〜? / never / 回数表現) |
| 形式 | 授業案A4・3ページ+クイズ用写真リスト+挙手集計表 |
| 所要時間 | 50分×1コマ |
| 準備物 | Premiumの投影版スライドなら準備ゼロ(教師自身の旅行写真を1枚足すと最強) |
授業の流れ(50分)
導入: 絶景・珍体験クイズ(15分)
写真を見せながら Have you ever 〜? で問い、挙手で全員参加させます。
- Have you ever seen this?(富士山の山頂からの写真)
- Have you ever eaten this?(ご当地の珍名物)
- Have you ever been to Universal Studios?
挙手の人数をその場で数えて板書(→あとで回数表現 once / twice につなげる布石)。教師自身の写真なら I have been there twice! と自慢を挟めて、Yes側の答え方も自然に聞かせられます。
時間の線分図(10分)
継続用法(Lesson 5で使う図と同じ軸)の時間線に、「点々」を打ちます。「過去形は『いつ』が決まった1つの点。経験は、生まれてから今までの線の上に点があるかないかの話」。Did you...?(昨日/去年など特定の点)と Have you ever...?(線上のどこでもいい)を同じ図で対比させるのがこの10分の仕事です。been to / gone to の違いは「行って帰ってきた点/行ったきり」の一言で図に描き込みます。
展開: クラス経験調査(20分)
ペア→グループで「クラスの経験率調査」。調査項目(have eaten sushi at a stand / have seen a rainbow at night など8項目+自作1項目)を Have you ever 〜? で聞き回り、Yes人数を集計。最後にグループごとに Ten students have eaten 〜. の形で結果報告します。疑問→応答→三人称の報告まで1周する設計です。
まとめ(5分)
「今日いちばん意外だった経験率」を全体で共有し、never(線上に点がゼロ)を紹介して終了。回数(once / twice / three times)は集計数字がそのまま次時の教材になります。
定着への接続
定着は当サイトの『経験ビンゴ』ワークシート(Have you ever...? のインタビュー活動)がそのまま次時に使えます。継続用法の導入(愛用品ネタ)と同じ線分図を使い続けることで、経験・継続・完了が「1本の時間線の話」として1つにまとまっていきます。
投影版パワーポイント(Premium)
この授業案には、導入15分の絶景・珍体験クイズをそのまま投影できるパワーポイント(全27枚)が付属します。富士山・沖縄・さっぽろ雪まつり・USJ・金閣寺・流しそうめんの6問で、英語ヒントが1枚ずつ増えて場所を当てる→正解がめくれる→Have you ever 〜? の挙手用スライドという流れです。ヒント英文の中に Many people have visited... のような現在完了が意図的に混ぜてあるので、クイズのあいだに経験用法の音が自然にたまります。
写真を1枚も用意しなくても回るのがこの投影版の役割ですが、発表者ノートには挙手人数の板書のしかた(once / twice への布石)や、教師自身の旅行写真スライドを差し込む位置も書いてあります。ダウンロードはPremium特典です。